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欧州サッカー 一般的な契約条項

日本のサッカー界においては、サッカークラブと選手が契約を締結するときに年俸と契約金が基本となり、さらに選手によって試合出場給やゴールボーナス、得点王ボーナスといった条項が付与されることが一般的です。しかし、欧州サッカー界ではさらに多くの条項が付与されることが珍しくありません。

まず、年俸については1シーズンごとに年俸が上がっていくボーナスがあります。一般的には5パーセントから25パーセントの上乗せが行われ、たとえば100万ユーロの年俸に10パーセントの上乗せ条項が付与されている場合は翌シーズンが110万ユーロ、翌々シーズンが121万ユーロという形で上乗せされます。

また、攻撃的な選手にゴールボーナスやアシストボーナスがあるように、守備的な選手には無失点ボーナスが付与されます。その名の通り無失点で終えた試合に対してボーナスが支払われるのです。ゴールキーパーの場合は無失点ボーナスの額が試合出場給より高いこともあります。

さらに、日本で一般的な試合出場給だけでなくベンチ入りボーナスもあります。ほかにもカップ戦優勝ボーナスや翌シーズンの欧州大陸大会の出場権を獲得すればボーナスが支払われるという条項もあり、選手が受け取る報酬総額は年俸よりかなり多くなるのです。