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サッカー日本代表 欧州戦の成績

年々レベルアップしているサッカー日本代表は、成績が示す通り欧州の上位チーム以外に対しては互角の戦いができるようになりました。しかし、世界4大リーグと言われているスペイン、イタリア、ドイツ、イングランドの代表チーム相手には、未だ勝ち星がありません。

これら4ヵ国の次に位置するオランダやフランスを含めた場合の、国際Aマッチでの通算成績は、1勝5分12敗とその差は歴然です。

戦前から野球が盛んだった日本は、サッカーに関しては後進国で、ワールドカップ予選に初めて参加したのが1954年のスイス大会でした。アジア予選でさえ初勝利を挙げたのが1974年のドイツ大会で、国際舞台に弱かった日本がワールドカップ出場の常連国となったのは1998年のフランス大会以降のことです。

フランス大会も実力で勝ち取ったわけではなく、ワールドカップ出場国が24から32と増加したことに伴い、アジアの出場枠が広がったことの恩恵を受けたにすぎません。

しかし、フランス大会以降は多くの選手が日本を飛び出し、海外のクラブチームで活躍するようになりました。移籍した選手が海外で学んだことをフィードバックし、次の世代に繋がるようになった今こそ、本当の意味で欧州のレベルに近づくことができると言えるでしょう。